毎日欠かさず持ち歩いているiPhoneですが、使用するにあたってバッテリー切れは超死活問題。
いかに早くiPhoneを復活させるには、対応している「充電器」と「充電ケーブル」を使い、急速充電させることが重要です。
きちんとした方法で充電すれば、これまでiPhoneに付属していた充電器の2倍、3倍爆速で充電できるよ!
そこで本記事では、iPhone初心者でもわかる急速充電の方法やおすすめの充電器を紹介しています。
すぐに急速充電に必要なモノやおすすめアイテム知りたい方は下記のリンク(青い文字)からタップして御覧ください。
iPhoneを急速充電できない?知っておくべき基本知識
まず基本前提として、iPhoneを急速充電するためには対応しているモデルに対応した機器で充電する必要があります。
適当な充電器を使っていると、急速充電はできないよ!
iPhoneを急速充電させるための知っておくべき基本知識を解説します。
iPhone初心者の方や、機械的なことが苦手な方でもわかるようになるべく専門用語は使わずにわかりやすく解説しますので安心してください。
急速充電の対応機種とは
急速充電に対応しているiPhoneは8以降のモデルとなり、それ以前のiPhoneは急速充電に対応していません。
具体的な対象モデルは以下の通り
- iPhone 8/8Plus
- iPhone X/XS/XS MAX
- iPhone XR
- iPhone 11/Pro/Pro MAX
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 12/mini/Pro/Pro MAX
- iPhone 13/mini/Pro/Pro MAX
現在購入できるiPhoneはすべて急速充電に対応しているよ!
対応しているワット数以上の急速充で充電する
iPhoneを急速充電するためには、モデルに合った電力ワット(W)数以上の出力値で充電させれば完璧です。
モデル名 | 対応ワット(W)数 |
---|---|
iPhone 8/8Plus | 18W |
iPhone X/XS/XS MAX | 18W |
iPhone XR | 18W |
iPhone 11/Pro/Pro MAX | 18W |
iPhone SE 第2世代 | 18W |
iPhone 12/mini/Pro/Pro MAX | 20W |
iPhone 13/mini/Pro/Pro MAX | 20W |
ワット数とは、充電器からiPhoneに流れる電力の数値
「ワット数とか言われても…」という方は、充電器を購入する場合に数字だけ確認しておきましょう。
この充電器は「20W」と記載されているので、iPhoneの対応している全モデルに急速充電させることができます。
でも、下記のような場合は気をつけて!
こちらの充電器は「24W」と記載されているので、急速充電に対応していると思いがちですが、2ポートと記載があります。
充電器の写真を見ても分かる通り、この充電器には2口のポートが搭載されており、2ポートの合計値が24Wということになります。
販売ページの説明にも記載がありますが、一口では12Wの出力しかしないため、急速充電には対応していない充電器ということになるのです。
それでも不安な方は、記事の後半で紹介しているおすすめのアイテムから選べば間違いないよ!
ワイヤレス充電は急速充電できない
iPhone 8以降のモデルは有線充電以外にも、Qi(チー)規格のワイヤレス充電が可能になりました。
更にiPhone 12シリーズでは背面にマグネットを搭載した「MagSafe」に対応。マグネットを利用したワイヤレス充電方法も増えてきています。
しかし、ワイヤレス充電は対応可能電力が有線接続よりも劣るので、急速充電に対応していません。
必然的に有線接続のほうがワイヤレス充電よりも遥かに早く充電できる仕様になっています。
- Qi充電最大ワット数:7.5w
- MagSafe充電最大ワット数:15W
- 有線充電最大ワット数:20W
1秒でもはやく急速充電をしたい方はワイヤレス充電ではなくケーブルを挿しての充電がベストです。
iPhoneを急速充電するために必要なもの
iPhoneの急速充電に対応したモデルやワット数を解説してきたところで、続いては実際にiPhoneを急速充電するために用意するモノを紹介していきます。
充電するための機器も、適当なものを選んでしまうと急速充電できないのでとても重要です。
PD対応の急速充電器
充電機器は電力の出力ワット数がiPhoneの対応可能ワット数を超える、PD(Power Delivery)対応の充電器やモバイルバッテリーが必要になります。
PDとは「Power Delivery」の略で、USB TypeCに対応した給電規格のひとつ
各iPhoneが対応したワット数までしか出力されない仕組みなので、例えば65Wのような高出力充電器でも充電される時間は同じだよ!
iPhone 11 シリーズまでは18W、iPhone12シリーズからは20Wの出力に対応しているので、古いモデルを使っている方も今後iPhoneを乗り換えることも考えて20W充電器を購入するのが良いでしょう。
30W、65W、100Wなどと対応出力が上がるにつれて必然的に充電器自体の金額も上がってくるので、iPhoneより大きな電力のもの(タブレットやノートPC)を充電しないという方は20Wの充電器で充分です。
逆に、例えばiPadやMacBookなども持っていて充電するよという方は、そういった高出力のモノでかつポート数が複数あるものを購入するのがおすすめです。
MFI認証済のPD対応ケーブル
充電器だけではなく、ケーブルもPD対応のモノが必要だよ!
充電ケーブルの形状は今だにLightningケーブルでの充電となるので、片方がLightningでもう片方がUSB-Cになっている「USB-C to Lightningケーブル」が必要です。
そして購入するのであれば「MFi認証」を受けたPD対応の充電ケーブルがおすすめです。
MFi認証とは「Made for iPhone(iPad・iPod)」の略で、Appleが定める性能基準をクリアしたApple公式認定品
PD対応の急速充電器はタイプCポートになっているので、合ったケーブルが必ず必要になるよ!
iPhoneに付属されていた純正の充電器やケーブルではダメなのか
これまでiPhoneに付属されていたApple純正のモノでは急速充電できないのか?と思う方もいらっしゃるでしょう。
結論を言ってしまうと急速充電できません。
これまで付属されていた上の写真にある充電器は、電力が5Wしか出力されない充電器となります。
18〜20Wまで対応できるiPhoneにとって、5Wほどの出力では十分満足行くパワーで充電することができないのです。
満充電に3時間以上はかかるよ!
そして、5W出力の充電器はUSB-A端子の充電器になるので、合わせて付属されていた充電ケーブルも「USB-A to Lightning」となり、PD対応の20W充電器には使うことができません。
付属されている充電器&ケーブルで急速充電できるのはiPhone 11シリーズのみです。iPhone 11シリーズにはワット数が5→18Wにアップした充電器が付属されるようになりました。
iPhone 12シリーズ以降は充電器がそもそも付属されなくなり、ケーブルだけ付属されているので充電器は別途必要になるよ!
更に言うと、Apple公式サイトでも純正で20W充電器は販売しておりますが、2,200円と結構なお値段がします。
なので特に純正にこだわりがなければサードパーティ製の20W充電器などを買ったほうがよっぽど安く購入することができます。
iPhoneを急速充電してみた結果
実際にiPhoneを急速充電してみました。充電残量1%から満タン100%までの時間や途中経過などを解説します。
充電環境は下記のとおりです
1%から100%までの完了までに2時間2分ほどの時間がかかりました。充電の間でのスマホの操作は検証画像のスクショをしたぐらいなので、ほとんど触っていない状況です。
最後まで急速充電のわけではない
検証してわかることは、急速充電は100%までが急速で充電できるわけではないということです。
充電時間 | 充電残量 |
---|---|
充電開始 | 1% |
5分 | 12% |
10分 | 22% |
32分 | 60% |
1時間 | 85% |
1時間21分 | 94% |
2時間2分 | 100% |
約30分ほどまではかなりの爆速で充電され、その後1時間ほどまではそこそこの速さになります。
それ以降は緩やかな速度になり充電が完了されると言った感じですね。
これはAppleが「リチウムイオンバッテリー」を使用しており、80%までは高速充電してその後低速の「トリクル充電」に切り替わるためです。
トリクル充電によりバッテリーへの充電を弱めることで、バッテリー自体の耐用年数を延ばしてくれるのです。
そのため充電機器やケーブルを変えても同じ結果になるので、急速充電は0%→約80%までということを理解しておきましょう。
iPhoneの急速充電はデメリット?
iPhoneを毎日急速充電させるのはデメリットなのでしょうか?
内蔵されているバッテリーに負荷を与えてしまいそうで怖いという方もいるでしょう。
毎日の急速充電はバッテリーの寿命を縮める?
iPhoneを新しく購入するたび毎日急速充電させているよ!
急速充電はiPhoneのバッテリーの寿命を縮めているのか、僕が使用しているiPhone 13 Proのバッテリー状態を見てみます。
購入してから毎日急速充電していますが、半年以上使った現在でもバッテリー最大容量は98%でした。
これを見ると急速充電していてもバッテリーに激しくダメージはないんじゃないかなという印象です。
バッテリー充電の最適化の設定
iPhoneのバッテリーの劣化を軽減するには「バッテリー充電の最適化」の設定があります。
バッテリーが100%充電されたまま放置しておくと劣化が早くなります。
そのためiPhoneはユーザーの使用頻度を学習しており、使用していない時間帯では充電を80%までに抑えています。
そしてユーザーが使用する時間帯の直前に100%まで充電し、なるべく過充電をしないように設定されています。
100%まですぐに充電したいぞという方は、この最適化のの設定をオフにしておきましょう。
iPhoneを急速充電するのにおすすめのアイテム
iPhoneを効率よく急速充電するためのおすすめアイテムをご紹介します。
iPhone単体での充電やMacBookなどと合わせて充電したいなど、いくつか用途別に合わせて紹介しますので、充電器多すぎて何を買えばいいかわからないという方は、今回紹介している中から選んでいただければ確実です。
Anker PowerPort III Nano 20W
まず紹介するのが検証にも使用した充電器、「Anker PowerPort III Nano 20W」です。
その名の通り20W出力に対応しており、iPhone 12/13シリーズにも最適な充電器となります。
20Wと言うパワフルな充電器にも関わらず、これまでiPhoneに付属されていた5W出力の充電器とほぼ同サイズ。
かなりの小型化なので、バッグやポーチにポンと入れておいても邪魔になりません。
ただしコンセントプラグは折りたたむことはできないので、ポーチなどに入れて他のガジェットを傷つけないようにするのだけ注意が必要です。
iPhone 12シリーズ以前のiPhoneにも対応しているので、小型でパワフルな充電器を探している方におすすめです。
DIGIFORCE 20W USB PD Fast Charger
コンセントプラグは折りたたみたいという方は「DIGIFORCE 20W USB PD Fast Charger 」が最適です。
こちらも20Wの1ポート充電器となり、サイズも先程の「Anker PowerPort III Nano 20W」と同サイズ。
そしてコンセントプラグを折り畳めるのでより小さく、そして頻繁に持ち運ぶにはとても最適です。
更にはカラー展開も豊富に販売されていて、好みに合わせて選べるのもポイントのひとつです。
Anker PowerPort Atom Ⅲ Slim
僕が普段持ち歩いている充電器は「Anker PowerPort AtomⅢ Slim」です。
30W出力可能なので、もちろんiPhoneにも急速充電が可能ですし、僕が愛用しているM1チップ搭載のMacBook Airにも最適な充電器なんです。
クレジットカードよりもコンパクトなサイズ感で、そして何よりとても薄い。
使わない時は電源プラグを折りたたんでおくことができるので、これだけのミニマルさを再現できています。
iPhoneと合わせてMacBook AirやiPadをお使いの方に最適な充電器です。
CHOETECH PD6008
めちゃめちゃパワフルな充電器であれば「CHOETECH PD6008」がおすすめ。
USB-Cポートが2つ搭載されており、最大出力はなんと100Wと高出力です。
iPhoneだけを充電するのであればハイスペックすぎるのですが、MacBook Proなどをお持ちであれば最適と言えます。
こちらはコンセントプラグは折りたたみ式で、かつ充電ケーブルも付属されているので別途購入する必要もありません。
iPhoneとノートパソコンを充電したいという方はぜひチェックしてみてください。
Anker PowerLine Ⅲ Flow
充電器と合わせt購入したいのが充電ケーブル。
「Anker PowerLine Ⅲ Flow」は急速充電にも対応しており、MFi認証の取得済製品で安心。
シリコン素材のケーブルになり柔らかく絡みにくい持ち運びにも便利なケーブルになっています。
iPhoneに急速充電する方法と必要なものまとめ
iPhoneの急速充電に関する情報をわかりやすくまとめてみました。
ポイントを簡単にまとめておきます。
- PD対応の18W以上の充電機器を使う
- ケーブルはMFi認証のモノを使う
- 急速で充電するならワイヤレスよりも有線接続
- 最初の30分が超急速充電
これらのポイントを抑えておけば、iPhoneの充電に困ることはないはずです。
快適なiPhone生活を楽しみましょう。
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